いづみケアセンターで、実際にどのようなリハビリを行っているのかをご紹介いたします。
リハビリは、大きく分けて「個別リハビリテーション」と「集団リハビリテーション」があります。個々のリハビリプログラムと、一人ではできない動きを協力しあって行うリハビリ、全員が顔をあわせて行う体操を、お一人おひとりのご希望や目標に沿いながら組み合わせることで、目標達成に効果的なリハビリプログラムを作成しています。また午後の自由時間には、高齢者様がご希望のスタイルでご自由にお過ごしいただけるよう、配慮をしています。
デイケアの個別リハビリテーション
複数のトレーニングマシンなどを活用して、お一人おひとりの状態に合わせたリハビリを専門職の指導の下で実施します。起き上がりや立ち上がり、歩行などの基本的動作に対しては理学療法士が、着替えなどの日常生活動作は作業療法士が、言葉や食事は言語聴覚士がその役割を担っています。高齢者様それぞれの生活上の課題を解決するという目的が明確なので、モチベーションアップにつながりやすいリハビリです。
デイケアの集団リハビリテーション
全員で行う30分間の集団体操と、数人で行うリハビリがあります。一人ではできないトレーニングや、身体の体操、頭の体操などを行っています。バランス力の向上、ストレッチなどさまざまな種類があり、基本的な身体機能を向上させる効果があります。
リハビリテーションの具体例
訓練 |
内容 |
リハビリ機器を使用したトレーニング |
対象は、片麻痺のある方、筋力低下のある方など。必ずリハビリスタッフが付き添い、それぞれの機器で訓練する。筋力をつけるだけでなく、痛みをやわらげたり、脳トレーニングしたりするマシンもある。 |
体操 |
毎日13:30より約30分行う。リハビリスタッフが全員の前に立ち、皆さまと一緒に体操する。 |
起立動作練習 |
脚の筋力が低下している方や、立ち上がるときにバランスがとれない方を対象に、椅子から立ち上がる動作の練習をする。 |
歩行練習 |
杖歩行や車椅子の方など、歩くことに課題のある方を対象に、施設内の回廊をリハビリスタッフとともに歩く。お一人で買い物をしたいなどの目標に合わせて、長い距離を歩くこともある。 |
自宅を想定した段差昇降の練習 |
ご自宅内に階段や段差がある場合に、施設の階段や平行棒内に設置した台で、段差の昇降を練習する。 |
家事の練習 |
タオルで拭く、箒で掃くなどといった動作を練習する。一人暮らしの方が多い。 |
こんな方々が、デイケアを利用されています
デイケアの定員は45名。近隣の医療機関の退院後や、当施設に入所されていて在宅へ戻られた方、訪問リハからの移行、ご自宅で生活している間に生活状態が悪化してリハビリを始める方など、様々なご事情の高齢者様がいらっしゃいます。お住まいは滑川町の方が多いですが、そのほか嵐山町、東松山市などからも通われています。
滑川町という地域柄、農業を営んでいた高齢者様も多く、中庭の畑で季節野菜の栽培や収穫などに生き生きと取り組む方もいらっしゃいます。年齢層は50歳代から90歳代と幅広く、ご利用期間も数ヶ月から数年、10年以上と様々です。
リハビリだけでなく、塗り絵や編み物、刺し子の手芸製作など、自主活動に積極的に取り組まれている方もたくさんいらっしゃいます。優れた特技をお持ちの方がいらっしゃると、その方を先生として習い事が始まっていくこともあり、リハビリだけにとどまらない温かい交流の時間が流れる風景は、いづみケアセンターならではだと思います。