重度認知症デイケア


安心できる環境で治療する 【 医療保険利用のデイケア 】
埼玉森林病院|病棟

医療法人昭友会 埼玉森林病院

重度認知症デイケア

「認知症」という言葉は広く知られていますが、自分や家族が認知症になったときにどうしたらよいのか、ということは、意外にもあまり知られていないのではないでしょうか。

認知症は脳の病気で、記憶や理解力、判断力などが低下し、それにともなって行動も変化するので、周囲が「どうしてわからないんだろう」「人が変わってしまった」など、対応に苦慮することが多々あると思います。そのようなとき、認知症とはどのような病気で、なぜそうした行動をとるのか、どう接していけばよいのかがわかると、ご本人も、そばにいる方も、安心して一緒に過ごすことができるようになります。安心できる環境は、認知症を悪化させないためには、とても大切なことです。

私たち医療法人昭友会では、精神科と高齢者医療を専門とする埼玉森林病院で「重度認知症デイケア 和 ~なごみ~」を開設しています。日帰りで通っていただく、認知症専門のデイケアです。 スタッフは、認知症の専門医師をはじめとして、精神科医療に携わった経験のある、医療・介護資格をもつ者ばかり。私たちは、認知症のプロ集団です。表面的な"症状"だけにとらわれず、その方らしさを引き出すテクニックには定評があり、強い症状によって介護サービスを利用できなくなった方々を広く受け入れ、症状の改善につなげています。

重度ではない認知症の方にもご利用いただけます。日常生活をうまく送ることができなくなってしまった、認知症の症状に振り回されてしまっているなど、認知症の症状でお困りの方は、どうぞお気軽に当病院へご相談ください。私たちと一緒に、笑顔のある生活を取り戻してみませんか?

重度認知症デイケア

認知症とは

認知症の種類

そもそも認知症とは、どのような病気なのでしょうか。簡単にいうと「脳の細胞が壊れたことで起こる症状や状態」のこと。認知症が進行すると、理解力や判断力が失われていき、日常生活に支障をきたすようになります。日本では2012年度現在で、65歳以上の高齢者のうち462万人(高齢者のおよそ15%)が認知症を発症しています(政府資料より)。

認知症には様々な種類があり、原因によって「脳血管性認知症」と「神経変性疾患」に大別されます。 脳血管性認知症とは、たとえば脳卒中(脳出血、脳梗塞など)で脳内の血流が妨げられることで、脳の細胞が壊死してしまい、脳の中に機能しない部分ができている状態です。壊死した脳細胞は再生されないので、失われた機能が戻ることはありませんが、新たに脳血管障害が起きない限りは進行もしません。ただ、小さな梗塞(血管の詰まり)が次々に起きるなど、脳血管障害を繰り返し起こすと、進行しているように見えることもあります。その場合、できていたことが急にできなくなるなど、階段状に進行していくこともあります。

神経変性疾患とは、主にたんぱく質が脳に蓄積することなどにより、脳神経が壊されることで発症します。症状により、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、いくつかの種類があります。

アルツハイマー型認知症 認知症の中でもっとも多いタイプ。脳の中でも記憶を司る部分である海馬の神経細胞が減少するので、初期にもの忘れが多くみられ、日付がわからなくなったり、要領が悪くなったりする。
レビー小体型認知症 幻覚をみたり、悪夢をみたり、動きが悪くて転びやすいなどのパーキンソン病のような症状が出る。
前頭側頭型認知症 脳の前頭葉や側頭葉の細胞が死滅することで発症する。身勝手になったり、同じ時間に同じ行動をしたり(時刻表的な生活)、言葉が出なくなったりする。

認知症の症状

認知症というと、一般的には「ぼけ」というイメージが強いかもしれません。けれども、もの忘れだけが認知症の症状ではありません。認知症の症状は、大きくわけて「中核症状」と「周辺症状(BPSD)」で説明されます。

中核症状とは、脳細胞が減って脳の働きが悪くなることで、直接的に起こる障害のことです。具体的には、記憶障害や見当識障害(時間や場所がわからなくなること)、行為や行動がうまくできない、言葉が出にくい、感情のコントロールができないなど、認知機能(理解したり判断したりする能力)の障害です。

周辺症状(BPSD)とは、中核症状である認知機能障害をベースとして、身体的要因、環境的要因、心理的要因などの影響を受けて出現する、様々な行動面・心理面の症状のことです。たとえば、漠然とわからないこと、できないことが増えたと感じて、不安感や焦燥感が起きて怒りやすくなる、1人になることを恐れる、といった症状として出現します。

BPSDの代表的な例

もの忘れ 何度も同じことを言う、しまい忘れ、置き忘れ
判断力・理解力の衰え 料理や運転でミスが増える、新しいことが覚えられない、話のつじつまが合わない、テレビの内容が理解できない
見当識低下 日時がわからない、場所がわからない、約束の日を忘れる
人格変化 ちょっとしたことで怒りっぽくなる、周囲への気遣いがなくなる、頑固になる、他人のせいにする、様子がおかしいと周囲から指摘される
強い不安感 一人になることを怖がる、寂しがる、外出時の確認が増える、頭が変になったと訴える
意欲の低下・消失 身だしなみに気を使わなくなる、下着を替えない、おっくうがったりふさぎこんだりする、趣味や好きだったことの興味をなくす

BPSDの症状は複合的に組み合わさることもあります。たとえば、食事をしたことを忘れ(もの忘れ)、現在の時刻もわからなくなると(見当識低下)、まだ食事をしていないと勘違いして何度も食事をしたり、食事を作ってくれないと家族に怒ったりする(人格変化)ケースは、よく知られた症状でしょう。そのほか、同じ失敗を繰り返すことで不安が強くなったり、意欲が低下することもあります。また、記憶がなかったり、できたはずのことができなくなったりすると、身近な人を疑い出したり、イライラが増えて言葉が荒くなることもあります。
さらに症状によっては、幻覚が見えたり、暴力的になったりしてしまうことも。BPSDが強いと、認知症自体はそれほど進行していなくても生活が困難になることもよくあり、ご本人だけでなくご家族も疲弊します。症状が進行していくと周囲との人間関係もうまくいかなくなりがちで、ますます症状が悪化していくという悪循環に陥ります。

BPSDへの対応に苦慮すると、本人を最後まで家族が看たい、家で生活させてあげたいと強く願いながらも、介護サービスを利用できなくなってしまったり、施設に入所させた方がいいのではないかと、気持ちと現実問題との板挟みに苦しむこともあります。社会から孤立したり、相談する人がいなくて対応の仕方がわからなかったり、ご自分を責めたりするご家族も多くいらっしゃいます。

このようにBPSDは、中核症状を背景として生じる不安や混乱をベースに、周囲とのかかわりの中で生じるものですので、周囲の環境などからも影響を受けます。心穏やかでいられる環境であれば、BPSDは比較的落ち着いた状況になりますが、不安をあおるような環境では、症状は悪化するのです。つまりBPSDを悪化させないためには、認知症者にとって不安のない、居心地よい環境づくりが大切です。

高齢者の心理

認知症のBPSDを理解するために、根底にある、高齢者に特有の心理状態を知っておくと、1つの手助けとなるかもしれません。
年齢を重ねるにつれ、知識や経験が積み重ねられて磨かれる一方で、様々な喪失体験が増えます。喪失体験とは、その名の通り「何かを失うという経験」をすること。人間は人生の中で、たくさんのものを「失う」ことを経験します。失うものは、物であったり、人であったり、地位や友情など形のないものであったり、あらゆる種類があります。

喪失体験の例

身体面 体力や筋力の低下、視力や聴力の低下、病気、障害、健康の喪失
認知面、精神面 記憶力や処理速度の低下、意欲の低下
社会面 配偶者や友人・子どもなど身近な人の死、仕事や家庭といった社会的な役割の喪失

失ったことを受け入れられれば、寛容になれたり現実を受け入れて前向きになれたりしますが、受け入れられないと、過剰防衛になったり、愚痴を言うのが癖になったり、自己中心的になったりすることがあります。これは、潜在的に不満や不安、被害者意識があり、誰かに手助けしてほしいと無自覚に思っている、ということです。
これらの喪失体験は、社会的な孤立につながることもあり、気分の落ち込み、疎外感、孤独感、不安感や恐怖心、閉じこもり傾向などにつながります。社会的な孤立から、身体面や精神面・認知面に悪影響がでることもあります。

年齢に関係なく人は誰でも、喪失体験からこのような心理状態に陥りやすいものです。ただ高齢者の場合には、社会的役割、健康、身近な人の死など、年齢的に失うものが大きいために、このような心理傾向が大きくなりやすいといえます。さらに認知症を発症すると、自分自身の記憶や能力など、認知面や精神面での喪失が非常に大きく、こうした傾向がさらに顕著になってしまうのです。

認知症の治療

年を重ねると誰が発症してもおかしくない認知症ですが、治療によって治すことはできるのでしょうか?
認知症の症状で、脳自体が原因でない場合は回復することはありますが、脳に原因がある一般的な認知症では、認知症の進行を完全に止める方法や、根本的な治療方法はみつかっていません。そのため現在の認知症の治療は、進行を緩やかにし、生活の質を高めることを目的としており、大きくわけると薬物療法と非薬物療法があります。

薬物療法では、認知症の進行を遅らせる薬や、生活に支障が出ている症状(不眠、怒りっぽい、閉じこもり傾向がある、など)を和らげる薬が、症状に合わせて処方されます。

非薬物療法は、薬を使わない治療的アプローチのことで、かかわり方やリハビリで改善を目指すものです。リハビリテーションや心理的アプローチ、認知症者と家族を支援するかかわり、環境を整えること、などがあります。非薬物療法では、薬物療法のように「この薬を飲めばこの症状が改善する」といった明確な対症的なことは難しいため、実施する人の力量によって効果が左右されます。

重度認知症デイケアのスタッフ

重度認知症患者デイケアとは

重度認知症患者デイケアとは、医療保険を利用した「認知症専門」のデイケアであり、認知症の様々な症状にお困りの方の心身機能の回復や維持を図るためのデイケアです。認知症のBPSDに対して、その人らしさを引き出しながら、安定した生活へつなげることを目的とするサービスです。精神科の病院や診療所に設置され、精神症状や行動異常が著しい認知症の方、「日常生活自立度M」の判定を受けた方が対象となります。2021年現在、重度認知症患者デイケア施設は全国に約500施設、埼玉県内には約20施設あり、まだまだ少ない現状があります。

「日常生活自立度M」とは

日常生活自立度とは、認知症者が日常生活でどのくらい自立しているのかを判断するために厚生労働省が作成したもので、介護保険制度の要介護認定などで使用されている指標です。 日常生活自立度Mとは、「著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とすること」。行動や症状の例として「せん妄、妄想、興奮、自傷・他害」などがあげられており、こうした「精神症状に起因する問題行動が継続する状態」とされています。 このような症状だけでなく、「専門医療を必要とする」かどうかが鍵となります。状態としてⅠやⅡといった軽度のレベルであっても、自信をなくして閉じこもったり、お一人暮らしでそもそも生活できなくなったりすることがあります。このような場合、「専門医療を必要とする」と医師が判断すれば、Mという判定となります。

重度認知症患者デイケアは非薬物療法、つまり、薬を使わない「治療」の場。心身機能の維持・改善をはかるだけでなく、認知症の進行を遅らせたり、BPSDなどの症状を緩和させたりすることを目的とした「医療」を提供するという点で、一般的なデイケア(通所リハ)と大きく異なります
非薬物療法では、利用者の状態に応じて一人ひとりに合ったプログラムを、認知症ケアの専門家が実施します。集団を対象とした介護系通所サービスでは、一般的に、多数の利用者がいらっしゃるので、どうしてもお一人おひとりに向き合いきれず、「多くの利用者様の一人」として接することが多くなりがちですが、重度認知症患者デイケアでは、いかに個別にかかわれるかに主眼をおいています。
また、医師の診察やリハビリが受けられ、看護師も常駐していますので、利用中に医療受診が可能です。認知症などについての医療知識や高齢者の心理状態について、理解したうえで対応できるという特徴があります。

精神科デイケアも精神科の医療機関で提供されるサービスですが、認知症の方の場合には、利用しにくいことが多いでしょう。精神科デイケアは比較的若い利用者が多いですし、認知症状が進んだ方の場合には、コミュニケーション自体ができなかったり、排泄などのセルフケアができないなどの理由で、施設が対応できないケースが多くなります。

通所系サービスの比較

サービス ) 主な特徴
重度認知症患者デイケア
(医療機関
適用保険:医療保険
対象:精神科医師に日常生活自立度Mと判定された方
目的:認知症の進行の遅延、心身機能の維持・改善、家族の介護負担軽減
内容:精神科医師による専門治療、認知症に対するリハビリを受けることができ、精神症状やBPSDの軽減をはかれる。
精神科デイケア
(医療機関)
適用保険:医療保険
対象:精神科に外来通院中で、医師の指示がある方
目的:社会生活機能の回復、社会復帰の準備、再発・再入院の防止
内容:精神障がいを抱えた方のためのリハビリで、統合失調症や気分障害の方が多い。
デイケア
(介護施設)
適用保険:介護保険
対象者:要支援1~2、要介護1~5と認定された方
目的:日常生活における自立支援のためのリハビリ
内容:医師の指示によりリハビリを受け、回復を目指す。
デイサービス
(介護施設)
適用保険:介護保険
対象:要介護1~5と認定された方
目的:精神的安定、閉じこもり防止、家族の介護負担軽減
内容:リハビリを行うこともあるが、介護の提供がメインとなる。

国の認知症施策における位置づけ

現在、日本では、認知症施策として「新オレンジプラン」「認知症施策推進大綱」といったものが掲げられていますが、いずれにおいても、「共生と予防が両輪である」という考え方が根底にあります。
「共生」とは、認知症の有無に関わらず、誰もが自分らしく生活し、みんなで一緒に生きていく、ということ。「予防」とは、認知症を予防することは難しいので、認知症になることを遅らせる、あるいは認知症になっても進行を緩やかにする、ということ。つまり、認知症のある人もない人も一緒に、みんなが自分らしく生きることができて、認知症になってもなるべく進行を遅らせて重症化しないようにしよう、という意図があります。

そのための大きな柱の1つが、認知症の症状に応じた適時・適切な医療・介護などの提供です。そのときの病状に応じた適切な医療・介護サービスが切れ目なく提供されることによって、自分らしい生活を続けていくことができます(=共生)。また、安心して地域で生活できることは、認知症の進行を緩やかにすることにもつながるのです(=予防)。

地域における「切れ目のないサービス提供」で中核的役割を果たすのが、認知症サポート医。認知症サポート医は、2018年度には約1万人でしたが、厚生労働省 では2025年までに1万6千人まで増やす目標があり、今後も増えていくことが予想されます。

認知症サポート医の主な役割

・かかりつけ医や介護専門職に対し、認知症者の医療や介護に関するサポート
・地域包括支援センターを中心とした、各専門職の連携体制の構築
・かかりつけ医認知症対応力向上研修の講師
・住民への啓発

重度認知症患者デイケアは、まさに、このような「共生」「予防」を体現する施設。認知症を抱えた方やそのご家族が、地域で自分らしく生活できること、認知症の進行をできるだけ遅らせることを目的としています。
医療法人昭友会の埼玉森林病院が運営する「重度認知症デイケア 和~なごみ~」には、2人の認知症サポート医がおり、デイケアを利用することで専門医の診察を受け、適切な医療・介護サービスを受けることができます。また医療法人昭友会は、法人内で様々な医療・介護サービスを展開しているため、そのときの利用者様の状態に応じた最適なサービスを迅速にご提供することができます。

昭友会の重度認知症デイケア

重度認知症デイケアなごみの特徴

私たち医療法人昭友会では、埼玉森林病院で「重度認知症デイケア 和~なごみ~」を開設しています。重度知症患者デイケアを利用するメリットは、なんといっても、認知症専門のケアを受けられること。認知症だけに焦点をあてたサービスですので、認知症に特有のBPSDへの理解がとても高いのが特徴です。また医療保険の枠組みのため、介護保険制度による通所サービスよりも割安な料金で利用することができます。

なごみの最大の特徴は、「個別性の高いサービス」「細やかなご家族支援」。認知症の専門医師による診察があり、すべてのスタッフが精神科での勤務経験をもっている医療・介護の有資格者であるため、質の高いケアを実現。症状が強く、ほかの施設で断られてしまった場合でも広く受け入れています。専門的な知見は、体調不良時の対応や安全対策にも発揮され、安心してご利用いただけます。 2021年現在、滑川町、嵐山町、熊谷市、東松山市、小川町など、送迎可能な範囲の重度認知症患者デイケアは「なごみ」だけ。ほかの重度認知症患者デイケアを見てきたというご家族から「なごみは格段によい!」と嬉しいお言葉をいただいたこともあり、地域で生活される認知症の皆さまの屋台骨を支えている、という自負があります。

重度認知症患者デイケアは、医師がデイケアの利用が必要と診断した方が対象です。認知症の初期であっても、様々な症状が出現することがあり、生活が成り立たない、家族が疲弊したといったケースも多くあります。ご家族が何かしらの負担を感じられる前に、ぜひお気軽にご相談ください。

重度認知症デイケアの施設

なごみのケアとサービス

それでは、重度認知症デイケア 和 ~なごみ~で行っているサービスについてご説明いたしましょう。

認知症の専門医師による診察

デイケア利用日にはまず、2名の認知症の専門医師が診察をします。彼らは2018年度から認知症初期集中支援事業の認知症サポート医として「認知症初期集中支援チーム」に関わり、認知症に関して比企郡内の6市町村を担当し、地域に貢献してきました。
認知症サポート医がいる重度認知症患者デイケアはまだまだ少なく、なごみはそうした数少ない、認知症の専門医師が携わるデイケアです。

認知症初期集中支援事業とは、厚生労働省が地域医療として取り組んでいるもので、認知症の早期診断・早期対応に向けた支援体制を構築する事業です。複数の専門職が、認知症が疑われる方や認知症の方、そのご家族を訪問し、初期に集中的に支援をして、自立生活のサポートをします。

重度認知症デイケアのスタッフ

高いスキルに裏づけられた個別性の高いサービス

認知症の症状は一様ではなく、脳の状態によって症状も変わります。そのため、非薬物療法を行うにあたっては、対象となる方の像をきちんととらえ、その方に合わせた対応をする必要があります。
なごみでは、認知症に対する効果にフォーカスし、医師や医療系の各専門職が、個々の利用者様をしっかりと診察、評価しています。多彩な専門職が「利用者様のエピソード」をもとに、それぞれの視点から話し合い、ご本人や家族にとってよりよい支援プランを作成。医療の視点でご本人の評価をしながら「ご本人が自分らしくあること」について丁寧に検討を重ねています。だから、それぞれの利用者様に適したサービスをご提供できるのです。

非薬物療法の代表的なものは、「回想法」。回想法とは、自分の過去のことを話すことで精神を安定させ、認知機能の改善も期待できる心理療法のことです。回想法では、型通りに「若いころの写真や思い出の品」を使って過去を回想させることでも、一定の効果は確かに生まれます。しかし、なかなかそれ以上にはなりません。ただうなずいて同意するだけでなく、その方が口にしたことをきっかけにして次の記憶を引き出せるように刺激を繰り返すこと。それによって利用者様が安心感をもち、穏やかにコミュニケーションを続けられること。そんな聞き手のスキルも求められます。

ご本人の語りや行動などにもヒントがあり、そうしたヒントを元にした対応で状況が改善したケースを多く経験してきました。ご自身が主体となって自由に語られた物語は、貴重なご自身の歴史であり、数々のエピソードが込められています。スタッフがこうした語りに正面から向き合うことで、お互いの理解が深まり、よりよい関係性を築けるようになります。このような他者との絆は、認知症者の不安をやわらげ、BPSDを落ち着かせることにもつながると考えられます。
たとえば、活気のない閉じこもり生活をしていた方に対して、「世話をされる対象」となるのではなく、得意なことを活かして「誰かの役に立つ」と思える経験ができるように援助したところ、社会的な場に参加する実感をもっていただくことができ、結果として笑顔と活気が取り戻せたケースもあります。

私たちは、本来その方がもっている力を、デイケアという他者のいる社会的な場面で発揮し、周囲との共感や体験の共有の中で、「自分は他者とともにある」ということを感じていただけるようなサポートをしています。

デイケアの実例

成功体験を積み重ねるデイケアプログラム

なごみでは、利用者様がこれまでしてきたであろうことと、現在の能力のバランスを考慮して、プログラム内容を組み立てています。
以前はどんなに技術のあった方でも、今やってみたらできない、ということは往々にしてあります。できないことをやろうとして、できない現在を見つめてしまうことは「できない自分」「ダメな自分」を見つめてしまい、喪失感につながります。また、自分の体や考えが過去の体験通りに働かないことで、危険を察知できず、けがをしてしまう危険性もあります。

このことを踏まえ、「できないこと」を見つめるような体験ではなく、現在の能力に目を向け、「できた」という成功体験や思いをもっていただけるよう、できる限り社会参加の場になるように工夫をしています。ご自宅では危険だからできないような園芸や調理、物作りなどを、最大限のフォローをしながら実施していただいています。

利用者様の語りをもとにした活動の例

年末には、正月飾りを作るために藁で縄を編んでいただいたり、「とおかんや」というこの近隣地域で昔行われていた行事を再現して取り組んでいただいています。「とおかんや」に必要な「藁でっぽう」を制作して、実際に打ち鳴らすのです。
この「とおかんや」は、現在ではすたれてしまっていて、スタッフの誰も実際には経験していない行事なのですが、利用者様に昔の記憶を頼りに再現をしていただき、スタッフはその手助けをしました。利用者様は、「自分の記憶によって、すたれてしまった行事を復活させることができた」という成功体験を得られ、スタッフも、お話の聞き出しからサポートして、この取り組みの成功にかかわることができました。このような利用者様とスタッフとの関係性は、認知症デイケアにとって理想的なものといえます。

重度認知症と家族ケア

丹念なコミュニケーションを大切にする細やかな家族支援

ご家族への支援方法は、介護相談や認知症者への対応方法にはじまり、認知症についての知識、医療や社会制度の説明、必要な社会資源の紹介、ケアマネジャーとの調整など、多岐にわたります。
たとえばケアマネジャーがいない方に対して、ケアマネジャーや介護保険の使い方を説明したり、朝夕の送迎時に送り出しや迎えができない場合に、ヘルパーを依頼することを提案したりしています。また、手すりや歩行を補助する機器の使用を提案することもあります。
もちろん、介護系の専門スタッフ、特にケアマネジャーとは頻繁に連絡を取り合っており、相互に相談しあえる関係も大切にしています。実際のサービスについては現場のケアマネジャーでないとわからないことも多数ありますので、一緒に話を詰めることは欠かせません。

私たちが懸念しているのは、障害や認知症のあるご家族を抱えて周囲から孤立したり、社会との関わりが少なくなって、ご家族だけで抱え込んで余裕がなくなる、などの状況に追い込まれてしまうこと。
こうしたことが生まれやすい理由として、本人を自宅でケアしたいという思いが強すぎる、社会や情報とつながる機会がないためにどうしていいかわからずにいた、などがあります。
社会資源や手続きについては、単純にお伝えするだけで済みますが、その周辺にある問題については、私たちから一方的に型通りの解決策をお伝えしても、根本的な解決にはならないことがよくあります。そこでなごみでは、エンパワメント(本人が本来もっている力を湧き出させること)の考え方に基づいて、ご自身で解決策に気づいていただけるよう、ご家族と丹念にコミュニケーションを築いています。

ご家族は、「自分の頑張りが足りない」「世間に迷惑をかけてはいけない」「すべて家族が引き受けるべきだ」などと思い込んでしまうことが少なくありません。このようなとき、まずはご家族自身に状況や思いをお話しいただきます。私たちは専門職ですので、お悩みの原因や解決法をある程度は予想しますが、ご自身で気づけるようにお話を引き出していきます。そうすると、当初は「私はだめだ、何もできていない」「どうしていいかわからない」と様々な混乱状況にあったご家族も、自然と解決策が見えてきたり、ご自分のやっていることがわかってきたりするのです。ご自身で気づいたことの方が納得しやすく、満足できる結果が得られますし、結果的には解決までの時間が早まったりします。
エンパワメントに主眼をおいたこのようなコミュニケーションをとおして、認知症の特性や対応方法、社会資源などについてご理解いただくと、介護は格段に楽になり、ある程度の先の見通しも立つようになります。頑張りすぎていないか、ストレスがたまりすぎていないか、社会から孤立していないかなど、ご家族がご自身で気づいていただけるような機会の提供をするように心がけています。

このような家族支援は、どのデイケアでも行っている、というものでもなく、担当者の力量ややり方で大きな差が出てくるでしょう。精神科医療には、「家族心理教育」というプログラムや考え方があります。なごみには、こうしたことをしっかりと学んでいるスタッフが複数名いるので、いかにしてご家族と関わり寄り添うか、ということの技術があるのです。
ご家族などの介護者は、介護疲れのためにうつ状態などの精神障害を引き起こしやすいことが知られています。その結果、認知症者は病院や施設へ急に入院・入所せざるを得なくなりますが、このような急な環境の変化は、認知症の進行を悪化させることにもつながってしまいます。つまり、認知症を進行させないためには、ご家族へのケアも必要不可欠なのです。

重度認知症デイケアの様子

介護系の通所サービスよりも割安な費用

重度認知症患者デイケアは、医療保険の枠組みのため、介護系の通所サービスよりも安価です。特に自立支援制度を使うと、かなり割安になります。

・医療保険のサービス(自立支援医療、重度心身障害者医療費助成制度など)が利用できます。
・医療保険であるため、介護保険の枠がいっぱいであっても利用できます。
・「自立支援医療制度」を使用すると、医療費の自己負担額の上限が設定できます。
・上記制度に関しては、デイケアスタッフが丁寧にご説明させていただきます。

介護保険は、要介護度にもよりますが、利用できるサービスに金額的な上限がありますが、医療保険には上限額がありません。介護保険の要介護度が低いなど、上限額を気にされている方や、上限額をこえてしまった方が当デイケアに切り替えると、たとえばデイサービスの利用料として充てていた分が空くため、余裕ができます。空いた分は、ほかの介護サービスに振り替えることができますので、より充実したケアを受けることができるようになります。

介護サービスとの協力体制

利用者様の多くは介護系のサービスも受けていらっしゃいますが、受け入れが困難となっているケースもあり、当事者にかかわる各職種がお互いに意見交換したり、相談しあったりすることが大切だと日々感じています。
介護職との連携について、制度上の規定があるわけではないので、淡々と医療系のデイケアの中だけでサービスを行っても問題はありません。また、ケアマネジャー側にとっても医療系のデイケアを巻き込んでサービスを提供するする必要はなく、ケアマネジャーとしての算定ができるわけでもありません。 そのような現状がありながらも、当病院では各介護系サービスとも協力しあい、利用者様の利益になるように尽力しています。連携をすることによって、ご本人やご家族、介護系の各職種、医療系の各職種と、より多くの視点からご本人を評価することができますので、より多角的な支援ができるようになります。また、利用者様に対して一貫性のあるケアやサービスを提供することにもつながるのです。

重度認知症デイケア

安心の医療対応

病院内でデイケアを運営しているため、体調不良時にはただちに医療行為を受けることができます。てんかんや糖尿病などの身体的疾患がある場合でも、医療対応が可能です。持病がある場合、薬の内服や自己注射は、認知症や諸々の問題で管理が難しいケースもあります。てんかんでひどい発作が起きた場合、周囲の人がビックリするくらいの大きな反応が出現し、椅子から転落するなどのことも予想されるので、慣れた医療職者が近くにいると対応がスムーズで安心です。病院内の医師による投薬や経過の観察、その後のフォローもできます。

安全対策

安全面への配慮をすることは当然ですが、安全面に過度に注意を払うことは否定的な関わりと結びつきやすい傾向があるため、そうならないように配慮しています。

安全面だけを最優先させると、何もしないことが一番安全、という発想になりがちです。けれども、できることを取り上げられて「お世話される」と、感謝するよりも不満や不全感(自分はだめなんだ、という思い)を抱き、ひいては、できることもできなくなってしまうことがあります。あるいは、依頼心が強くなったり不安感が強くなったりして、生活の質が下がってしまうこともあります。
やらせてあげたいという思いが強すぎれば、できないことや危険なことにまで挑戦させて事故が起きてしまうことも。失敗体験ができると、やはり、不全感や不安が大きくなってしまいます。

そうならないために、当病院では、できることとできないことを、先入観をもたずに専門知識をもとに判断しています。できることとできないこと、安全かどうか、リハビリの機会やその人らしく生きる機会を奪っていないかなどを、医療や福祉の知見から評価。できることはご自身でやっていただき、介助や援助が必要であればできるだけ小さく、かつ、失敗体験とならないようなサポートが大切です。
利用者様には、社会的な役割を果たしているという前向きな感覚をもっていただきたい。そのために、危険な事態が生じることがないように、つねに危険や先のことを予測した対応をしています。

誰でも、「お世話はされるよりもしたい」「介助されるよりもしたい」「誰かの役に立ちたい」「迷惑はかけたくない」という思いをもって生きています。長い年月を生きてきたプライドもおありでしょう。園芸で土いじりをしているときも、調理活動をしているときも、お皿を運ぼうとしているときも、最大限の敬意と注意力をもって、安全な運営を心がけています。

重度認知症デイケア

なごみのプログラム

「重度認知症デイケア 和~なごみ~」のプログラムについて、具体的にご紹介しましょう。
デイケアでは毎回、認知症の専門医師が、薬を使わずに認知症の症状を落ち着かせたり、その人らしさを引き出したり、生き生きとした生活を送れるようにしたりしており、医師の指示のもとでプログラムを実施しています。送迎の車中でもレクリエーションを行い、昼食も含めて、すべてがプログラムの一環です。

具体的なプログラムのご紹介(一例)

認知症ケアに特化した専門性の高いスタッフは、プログラムに込められた思いを実現するため、お一人おひとりと日々真摯に向き合っています。私たちが実現したいのは、認知症があっても社会で生きられるという自信を、ご本人、そしてご家族にも、もっていただけること。行き場のない孤独感や悲しみをため込まず、決して一人ではないと心から思っていただくこと。
利用者様やご家族が笑顔になり、新たな人間関係を築けたと思えるような信頼関係を構築できたとき、そしてここに来ることが楽しいと言っていただけたとき。私たちは心から、「デイケアをやっていてよかった」と思えるのです。そんなサービスをご提供できるよう、さらなる向上を目指していきます。

回想法 過去の出来事や思い出を語ることにより、精神の安定と認知機能の改善をはかる。自身のことを語ったり、それに対して反応を得たりなどのコミュニケーションを通じて、自己の有用性(他人の役に立った、他人に喜んでもらえたなど、相手の存在があること)や社会参加の感覚をもつなどの効果を期待できる。
散歩 適度な運動や周囲の環境への興味、他者との自然な場での交流などを通じて、心身の活性を期待する。里山という豊かな自然環境の中で実施できていることも有効である。
天候により屋外に行かれないときは、散歩代わりにリハ室まで歩き、卓球やパターゴルフなどを楽しむ(現在、感染対策のため休止中)。
創作活動 創意工夫により感性を刺激され、意欲や集中力の向上、完成時の喜びにつなげる。縄ないをして正月飾りを作成するなど、過去の経験を活かした活動。書道、編み物、かるた作り、季節のモチーフ作成など。
イベント 音楽ボランティアを招聘したり、外出をしたりなど、非日常的な出来事の体験と交流をはかる。
園芸 植物を育て、成長を期待することにより、自発性や他者との交流、気分転換などがはかれる。自然と体を動かす機会となる。農家や農業体験をしたことが多い世代であるため、過去の経験を活かし、社会参加の機会や活躍の場面となることが多い。
調理 主に、園芸で収穫した野菜を調理する。自身で育てたものを料理する喜びの体験、他者との交流、調理経験を活かして、社会参加や活躍の場とすることができる。
体操 体を動かすことによる身体機能、精神機能の向上、模倣による認知機能の活性化をはかる。体操の効果を提示し、その内容を自身へフィードバックしてもらうことで、自分のこととしてとらえて意欲的に参加できるようになる。
歌の会 心身機能へのいい影響。場の共有。懐かしい歌を唄うことによる、回想法的な効果。(現在、感染対策のため休止中)
ゲーム 他者からの賞賛や、人から見られていることにより、意欲が向上する。チームプレーにより、社会性や集団における役割を意識できる。ボウリング、風船バレー、玉入れなど。
嚥下体操 飲み込みを失敗しないようにする体操、唾を出す練習。飲み込みには口の中や舌だけでなく、首回りなど特に上半身の体の機能も使う。
車中レクリエーション 車中から見える自然や街並みの変化など、風景に目がいくように促したり、会話を促したり、歌を唄ったりする(現在、感染対策のため休止中)。

プログラム内容は、そのときによって変わる可能性があります。

重度認知症のリハビリ

身体面へのリハビリ

重度認知症患者デイケアを利用される方の中には、膝が痛い、うまく歩けない、バランスがうまく取れない、脳卒中の後遺症があるなど、様々なの身体の不調を抱える方がいらっしゃいます。なごみには作業療法士がおり、ご要望があれば、体調を整えるためのリハビリを実施しています。

高齢者の身体面のトラブルは加齢によるものも多く、その場合には、根本的に治すことは難しいのですが、精神的な安定という効果は大きいという実感があります。「専門家にリハビリをしてもらった」と思えること自体に大きな効果があるようで、「痛いのが治っちゃった」と嬉しそうな笑顔が見られることもあります。リハビリしてもらえるからデイケアに行こう、というモチベーションにもつながります。
一方、脳卒中の後遺症やパーキンソン病(症候群)など、医学的にリハビリが必要なケースもあります。特に、認知症とパーキンソン病は関連がある場合もあり、リハビリの技術は役に立ちます。

当デイケアでは、このような様々な観点から必要があると考えられれば、積極的に身体的リハビリをご提供しています。実施時間の制約もないため、場合によっては介護保険の枠組みで行われるリハビリよりも充実したリハビリを実施できることもあります。

昼食

昼食もプログラムの一環です。認知症が進むと、食事を拒否してとらなくなる、食事自体を認識しない、口腔内の問題で咀嚼がうまくできないといった「食の問題」が出てきます。また、十分に水分を摂取できない、嚥下機能(飲み込む能力)の低下によってむせる、などの症状も出ます。

そのため、デイケアスタッフが利用者様のご様子を観察して、食の形態や姿勢、環境の設定などを検討しています。場合によっては病院内の管理栄養士に相談して、おにぎりや柔らかい食事にしてもらうなどの工夫をしています。食事前には、作業療法士考案の嚥下体操を行っています。

スタッフ紹介

職種 主な役割
医師 重度認知症患者デイケアの利用可否判断。毎回、利用者様ごとに診察。薬物による治療とその効果を診断。薬物療法、非薬物療法による治療方針の決定。利用中の体調悪化や急変時の対応。
作業療法士 非薬物療法に必要なプログラムの立案と実施、効果の検証。身体機能やADLについての援助や指導。在宅生活を継続するために必要な福祉機器、生活環境に対する支援や指導。身体的な介助方法についての助言。身体面のリハビリ。
※ADL:起き上がり、移乗、移動、食事、更衣、入浴、排せつなど、日常生活を送るための最低限必要な動作のこと。
看護師 身体面や精神面での援助。在宅での生活が継続できるように、ご家族やご本人に対し、ADLや服薬などについて支援、指導。ADLを継続できるために必要な衛材などの使用に対する援助や指導。日々のバイタルチェック。急変時の対応。
精神保健福祉士 ご家族やケアマネージャーからの問い合わせ対応。利用開始に向けての調整。在宅生活継続へ向けての相談、社会資源の活用、調整。利用時の様子や評価結果の情報提供。担当者会議(ケアマネジャーと利用者様、ご家族とで定期的に行われる会議)への参加。
介護福祉士 利用者様の身体面や精神面での援助。介助技術や、在宅生活を円滑に送るための介護について、ご家族へ助言や提案。

重度認知症デイケアの送迎

なごみの利用方法

利用対象者

当病院の医師が、利用の必要があると判断した方(日常生活自立度Mの判定)が対象です。ほかにかかりつけ医がいらしたり、紹介状をご持参いただいても、当病院の医師による診察が必ず必要です。

アルツハイマー型認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、若年性認知症など、様々な認知症の方にご利用いただいています。
まだ病名がついていなくても、夕食を食べたことを忘れる、昔のことは覚えていても最近のことを覚えていない、言葉が出てこない、服をうまく着られないなど、認知症状があるだけでもご利用可能です。
サービス付き高齢者住宅などからでも通っていただくことができます。

たとえば、このような方にご利用いただいています。

  • 認知症の症状があり、当院医師が重度認知症患者デイケアの利用が必要と判断した
  • 在宅での生活を継続したいが、認知症のために難しい
  • 徘徊や暴力など、BPSDの症状が重く、介護が困難
  • 認知症以外にも身体疾患や障害があり、医療機関の対応が必要(糖尿、高血圧、てんかん、胃瘻、そのほかリハビリ対象の障害など)
  • MCI(軽度認知障害)であっても、抑うつ的になったなど、認知症初期特有の問題で生活に支障をきたしている
  • 若年性認知症(18歳から64歳までの認知症の総称)
  • 他のデイサービスなどで利用を断られ、通えなくなった(このような経緯の方は多くいらっしゃいます)

利用人数:最大25名

ご利用までの流れ

①お問い合わせ まずは、埼玉森林病院へお電話でお問い合わせください。
電話番号:0493-56-3191(代表)
②外来受診 埼玉森林病院の外来を予約し、受診してください。
③利用説明 診察終了後、デイケアの利用方法などについて、デイケアスタッフが利用者様とご家族へご説明します。
④見学・体験
※希望者のみ
ご希望があれば、見学や体験をしていただけます。ご家族同伴は必須ではありません。
利用時間内であれば、体験時間は相談に応じられます。1日でも半日でも数時間でも構いません。 日希望の場合、昼食代、おやつ代の実費のみいただきます。
見学の際の送迎はご自身でお願いしていますが、席数や時間の都合上、可能であれば、病院の無料送迎をご利用いただけます。
⑤申し込み ご利用が決まりましたら、申込書に記入してください。
⑥ご利用開始 ご持参いただくもの:
・処方されている昼薬
・歯磨き用品(歯ブラシ・コップ・歯磨き)
・替えのおむつ、リハビリパンツ、体拭き、衣類など(必要な方のみ)
・自立支援医療で交付された「受給者証」「自己負担上限額管理票」
・月一回、健康保険証(月初)

送迎

無料で送迎をいたします。

送迎範囲 滑川町・嵐山町の全域
熊谷市の旧江南町地域
東松山市・小川町の送迎可能な区域(片道30分程度)

費用

医療保険の適用です。1割負担の場合、基本料金は1回につき税込み1,380円です。自立支援医療をご利用いただけます(各市町村窓口での手続きが必要です)。
おむつやリハビリパンツは、基本的にご持参いただきますが、当病院のものを使用した場合には実費をご負担いただきます。

1割負担の方の場合

1日の費用1,380円 デイケア基本料金1,040円(食費・送迎料金含む)、診療料70円、開始1年以内の場合の早期加算50円、おやつ代220円(税込)

1日の大まかなデイケアスケジュール

09:30 埼玉森林病院に到着
バイタル測定、診察
朝の会(日付確認、本日の予定確認)
ご家族からの連絡帳や健康状態の確認
10:00 回想法
近隣の散歩
11:45 嚥下体操
12:00 昼食、歯磨き、休憩
13:30 リハビリ、レクリエーションなど
15:00 お茶、おやつ
帰りの会(一日の振り返り、誕生日会)
15:30 埼玉森林病院を出発

体調不良時の対応

デイケア利用中に体調が悪化した際には、原則として、まずご家族へご連絡します。外来で処置が必要な場合は、処置を行うことの了承をいただき、デイケアスタッフが外来へお連れします。
救急車を呼ぶ必要があるような緊急時には、利用者様の生命を優先するため、まず医師が対応にあたります。ご家族へご連絡し、搬送先のご希望を伺います。精神保健福祉士が搬送先を調整し、救急搬送いたします。

設備など

パソコン(インターネット接続可)、カラオケ、調理設備、ホワイトボード、スクリーン、書道や折り紙、塗り絵、水彩道具、手芸道具、写経道具、昔のおもちゃ、人形

新型コロナウイルス感染対策

  • お迎え時の体温が37.5度以上の方、熱がなくても咳、喉が痛いなどの症状がある方には、ご利用を見合わせていただきます。
  • 入室するすべての方は、入室前に手指のアルコール消毒をしてください。
  • デイケア利用中は、すべての方がマスクを着用してください。
  • 20㎡~500㎡対応の工業用超音波加湿器を設置しています。
  • 窓をわずかに開けて、常時換気を行っています。
  • 歌を歌うプログラムは、とりやめています。

ご利用にあたっての注意事項

  • キャンセルは、当日8:30までにお電話でご連絡ください。
  • 金銭、貴重品、危険物(はさみなどの刃物、火器類)、飲食物の持ち込みをお断りしています。飲み物はデイケアでご用意します。
  • 自傷、他害があった際は、ご利用を中止していただく可能性があります。
  • 建物および付属品、設備備品の破損、汚損、紛失があった際は、実費相当額を賠償していただく場合があります。
  • 当デイケアには、入浴サービスがございません。入浴が必要な方には、別日にデイサービスに通うことや、在宅での入浴サービスの利用をご提案しています。

記事更新:2021.06.25

医療法人 昭友会 医療・介護・福祉の情報サイト
初回掲載:2021.06.25|作成:医療法人 昭友会|監修:埼玉森林病院

埼玉森林病院|入院病棟

埼玉森林病院について

埼玉森林病院は、精神疾患の入院治療を専門とした病院です。1977年に開院し、40年以上にわたり、地域の方々や市町村に貢献してきました。里山に囲まれた小高い丘の上に病院があり、春夏秋冬それぞれの景色を楽しむことができ、自然あふれる環境です。
認知症をはじめとする老年期精神障害も専門としており、認知症のほかにも様々な精神疾患(統合失調症、躁うつ病、うつ病、知的障害、人格障害など)の治療にあたっています。認知症の方とそのご家族が気軽に地域で交流できるよう、毎月第4金曜日には、オレンジカフェなめがわを開催しています。情報交換や仲間づくりをとおして、孤立しない・させない介護を目指しています。

私たちは医療の質にもこだわっています。精神科の専門研修を始めとして、院内感染対策、医療安全対策、接遇など病院内外の研修会への参加を推進しています。多職種チームによる包括的な医療サービスを実施すべく、医師、看護師、薬剤師、公認心理師、作業療法士など、専門医療スタッフがチームで患者さまを支援しています。
また、厚生労働省が打ち出している地域包括ケアシステムを支えるため、在宅医療にも力を入れています。病院を受診したくてもなかなかできない方にも精神科医療を提供できるようにと、2018年からは往診や訪問診療、訪問歯科も導入し、医師がご自宅や施設を訪問して診察しています。そのほかにも、精神科クリニック、精神科デイケア、リワークプログラム、訪問看護、訪問リハビリ、リハビリデイサービスなど、法人内で連携し、途切れのない医療サービスをご提供しています。

埼玉森林病院は、地域に開かれた精神科医療、高齢者医療を見据えて、これからも地域の皆さまとともに、誰もが自分らしく生活できる社会の実現に向けて最善を尽くしてまいります。

名称 埼玉森林病院
住所 埼玉県比企郡滑川町和泉704番地
電話 0493-56-3191
E-mail 専用メールフォーム
ホームページ https://www.kokoro.or.jp/saitama/
診療時間 9:00~12:00、13:30~15:30
受付時間 月~土 8:30~16:30
休診日 日曜日
駐車場 あり(無料)
交通アクセス 最寄駅は、東武東上線「森林公園」駅です。森林公園駅北口より、車で約10分です。埼玉森林病院の無料送迎バス(月・水・土のみ運行)もご利用いただけます。
詳しくは、当病院ホームページでご確認ください。

医療法人昭友会|埼玉森林病院

医療法人昭友会について

1977年6月に埼玉森林病院を開院し、1980年2月に医療法人昭友会を創立して以来40年以上にわたり、私たちは「心」を理念として、埼玉県北部地域の精神科医療・高齢者医療に尽力して参りました。川越比企医療圏北部において、地域に開かれた精神科医療を目指しています。
日本では総人口が減少する一方で、65歳以上の高齢者の人口は増加の一途をたどっています。そのうち約15%が認知症を発症していると言われており、今後ますます、認知症者とそのご家族への支援が重要となってくるでしょう。昭友会の基幹施設である「埼玉森林病院」は、精神科疾患の入院治療やリハビリテーションをメインとしており、2名の認知症サポート医が在籍し、認知症の治療やケアに力を入れています。また、認知症の発症リスクを下げる取り組みとして、滑川町の高齢者福祉施策や介護保険事業計画の一環として「おとなの学校」を開設し、介護予防を兼ねて楽しんでいただく場をご提供しています。
法人内の各事業所や専門職が、それぞれの領域で専門性を発揮しつつ、お互いが連携し、より充実した良質な医療・ケアを実施してまいります。精神科分野における医療・看護・介護・福祉のトータルケアをご提供し、高齢者や精神疾患を抱えた方々、ご家族を支援いたします。

名称 医療法人 昭友会
住所 埼玉県比企郡滑川町和泉704番地
電話 0493-56-3191
FAX 0493-56-4831
E-mail 専用メールフォーム
関連施設 埼玉森林病院
森林公園メンタルクリニック
介護老人保健施設 いづみケアセンター
共同生活援助事業所(グループホーム)森の家
就労継続支援B型事業所(作業所)ハーモニー
なめがわ地域 福祉支援センター

・訪問看護ステーション 森林
・指定居宅介護支援事業所 いづみ
・特定相談支援事業所 なめがわ
・一般相談支援事業所 なめがわ
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所 森林
・就労継続支援B型事業所(作業所)シンフォニー
・就労定着支援事業所 シンフォニー
・リハビリデイサービス なめがわ
・就労継続支援B型事業所(作業所)第二シンフォニー(2022年7月開設予定)

医療法人 昭友会

医療法人 昭友会
〒355-0807 埼玉県比企郡滑川町和泉704番地
0493-56-3191 0493-56-4831
専用メールフォーム


電車をご利用の場合
電車の最寄駅は、東武東上線「森林公園」駅です。
森林公園駅北口より、車で約10分(距離約7km)です。
駅から当施設までは無料送迎バスかタクシーをご利用ください。


森林公園駅北口からバスでご来院の場合
病院無料送迎バス(運行日:月・水・土)
森林公園駅北口でご乗車、埼玉森林病院で下車(約20分)


病院無料送迎バス運行表のご案内